税金はなぜ必要なの?-理由②-

国や地方自治体は、税金を使ってさまざまなサービスを提供してくれています。

税金はなぜ必要なの?-理由①-

2019年10月9日

と、ここで疑問が…

税金を使うんじゃなくて、サービスを受けた人がそれぞれ代金を払えばいいんじゃないの?

たしかに、サービスにかかるお金を税金でまかなおうとすると、

国や地方自治体が税金を集めて、それをチェックして…

という作業が必要です。

なぜ、わざわざ手間をかけてまで、税金を集めているのでしょうか?

ここを理解するためのキーワードは、「支え合い」です。

国や地方自治体が提供しているサービスは、

  •  お医者さんにかかる
  •  介護を受ける
  •  教育を受ける

など…といった時に必要となるものです。

つまり、私たちが生活していく上で欠かせないサービスなんです。

もし、サービスを受けた人がそれぞれ代金を払うような仕組みにすると…

代金を支払えない人は、サービスを受けられなくなっちゃうのか…

より良い社会を作っていくためには、

たとえ代金を支払えなくてもこれらのサービスを受けられた方がよいですよね😊

その他にも、

地域の安全を守るためにおまわりさんがパトロールしたり、

国をおびかす敵がいないか監視したり

…といった活動にも税金が使われています。

これらのサービスについて、代金を支払う人を決めることはできるでしょうか?

それは、ちょっと難しいかも…

そこで、「これらのサービスにかかるお金は、皆で分担して払おう!」ということになったのです。

それが税金なんだね!

税金は、年齢に関わらず、みんなで広く負担します(★1)。

★1 たとえば消費税は、収入があるかどうかに関わらず、物やサービスを買うと課される税金です。

また、たくさん稼いでいる人ほど、たくさんの税金(★2)を納めます。

★2 所得税や法人税は、収入が大きいほど納める税金の額も大きくなります(垂直的公平)

このように、税金は

みんなが必要とするサービスに使うお金を

みんなで広く公平に分かち合うことで

力を合わせてより良い社会をめざすことを目的としているのです。